ユニバーシアード男子サッカー日本代表


明治大学体育会サッカー部総監督の神川明彦が率いるユニバーシアード男子サッカー代表チームに当部からは和泉竜司(4年/主将)、高橋諒(4年)、室屋成(3年)の3名が選出され、今大会に臨みます。


2015年7月14日火曜日

第28回ユニバーシアード競技大会 準決勝 vsイタリア 監督・選手コメント

準決勝を終えた監督・選手のコメントです。


■神川明彦監督
 今日の試合は1点勝負だと思ったので、先制点をとられたら厳しいだろうと思っていました。そのため、0点で抑えながら攻守の切り替えのところでギアをあげていけばチャンスになると伝えていました。ハーフタイムには、「もうひとつ攻撃のギアをあげないと、このままでは崩せないぞ」と言いました。
 後半はいい時間帯がありました。特に端山のサイドから何回かチャンスがあったのですが、残り10分間はイタリアが試合巧者ぶりを見せて、そのあたりはやはり強いなと感じました。エネルギーのかけどころを知っているチームでした。

 選手交代については、間があいてきたのと、長谷川のところで引っかかってしまうことが多かったので、イラン戦同様に和泉を出して勝負に出ました。長谷川も後半、いい形があったのですが、フィニッシュのところで和泉のほうがパワーもあるし、相手DFの5番選手が足にきているイメージがあったので、和泉のスピードにかけました。基本的には、このチームでいちばん点をとっている呉屋、小林、澤上と和泉という4人を揃えて、ある程度カウンター気味でもいいのでチャンスを作れればと思っていました。最後に田上を入れたのは、単純にPK戦を考えてキッカーを増やしたかったというところです。田上は、練習でも確実にPKを決めていましたので。

 今日のメンバーはコンディション重視で、この高温多湿の中で相手より動ければという期待を込めて送り出した選手たちです。交代のカードを含め、想定していたとおりで、その部分での悔いはありません。ただ、スコアが0-0だったので、カウンターを警戒して前掛かりになれなかった。90分間で勝ちに行くかどうかを考えて、ラスト5分のところでPK戦で勝つことを選択しました。ファイナリストになってメダルを確定させたかったのですが、それができず残念です。僕の力不足でした。


■高橋諒(明治大・DF・4年)
全体的に攻撃の形があまり作れず、自分もなかなかオーバーラップすることができませんでした。まずは0点で抑えようと意識していた前半と違い、後半はこの45分間で点をとりにいこうと、回数は少ないながらも何度かチャンスを作れたと思います。ただ、日本ではとられないようなファウルも多く、相手からボールを奪うとほとんどがファウルと判断されてしまうことが難しかったです。
 負けたショックは大きいのですが、前回大会もしっかり3位決定戦で勝って銅メダルをとって帰ってきています。明日1日、しっかりと切り替えて、次の3位決定戦に勝って銅メダルを日本に持ち帰りたいと思います。


■和泉竜司(明治大・MF・4年)

 自分は得点に絡むプレーを期待されていたと思うし、正直自分でも(ゴールを)狙っていたのですが、途中から試合に出て、30分間あった中で結果を出せなかったということで、自分の力不足を感じました。ラストプレー精度やクロスの質、日本とは違う足の長さや伸び……。相手も、ゴール前の守備に対しての執念がすごかったし、そこを崩せなかったのが自分たちの課題だと思いました。

 試合が進むにつれてスペースは空き出したのですが、最後の部分での粘り強さというか、マリーシアを崩せなかった。これはイタリアだけではなく、どのチームもそうでしたが、ファウルぎりぎりのところを狙ってくる。たとえばクロスを蹴ろうとした時に、引っ張っていかせないようにしたり。そういう最後のところでやらせないためのずる賢さ、海外の基準といったものは、日本人にない勝負へのこだわりだと思いましたし、もっと学んでいいことだと思いました。

 ただ、0-0でPK戦で勝つという形も、自分たちのプランとしてはありました。PK戦はずっと練習をしてきて、みんな自信をもって臨めたと思うのですが、結果的に5人中3人が外してしまった。やはり、最後の部分でいつもどおりという部分が出せなかったのかもしれません。ただ、下を向いている時間はありません。試合に出たメンバーも、出ていないメンバーも全員、この敗戦に大きなダメージを受けているとは思いますが、銅メダルを日本に持ち帰るという目標に切り替えて、ここまで積み上げてきたコンディション、メンタルといった部分をやっていくしかないと思います。


JUFA 全日本大学サッカー連盟 公式ホームページ
第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 準決勝(vsイタリア)監督、選手コメント
より引用

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